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2018/10/02 11:53

聴けば分かる。と、タモリは言いました。

「Jazzに初心者用のアルバムなんてない」と。


そんなこと言われちゃったら身も蓋もないじゃない。
そんなあなたに、まずは、この3枚。


今日はその三枚目。





その②で書いたように、このアルバムは
僕が初めて買った2枚のJazzアルバムのうちの一枚でもあります。

なんの知識もなしに
ただ、ジャケットと帯から判断して購入。


家に帰ってターンテーブルに乗せて音が流れた瞬間…
…恋に落ちましたね。


恋に落ちた、という表現が適切かどうか分かりません。
でも、それ以外にあの衝撃を言葉にできないのです。

予想していたJazzとは違いました。

でも、これこそ僕が求めていたもの、
探していたものだっただったのです。





なんかもう、
ひたすらに美しい。

これを「恋に落ちた」と言わずに
なんと表現したらいいのでしょう。


これはもう、詩です。


Jazzなんて小さな世界の話ではなく、
もっともっと大きな、奇跡的な音楽だと思います。





2曲目の「Waltz for Debby」は
2歳の姪のために書いた曲。

ピアノで愛の詩を綴っているように聴こえます。


なんていうか
やっぱり言葉にできないですね。

言葉にするには美しすぎます。



村上春樹が言っていました。

このアルバムは
「昔ながらに体を使ってLPで聴くのが好きだ」

「このアルバムは片面三曲でひと区切りをつけて、
針をあげて、物理的にほっとひとつ息をついて、

それで本来の「Waltz for Debby」という作品になるのだと
僕は考えている」と。



僕が初めて買ったときは、CDでした。
でも、今ではレコードで聴いています。


A面からB面へ。
確かにそこに、一瞬の「ほっ」があります。

その「ほっ」すら愛おしい…
そんなアルバムなのかもしれません。