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2018/10/02 11:52

聴けば分かる。と、タモリは言いました。

「Jazzに初心者用のアルバムなんてない」と。


そんなこと言われちゃったら身も蓋もないじゃない。
そんなあなたに、まずは、この3枚。


今日はその二枚目です。


僕が初めてJazzのアルバムを買ったのは
若かりし大学生の頃。

街のCDショップで迷うこと2時間あまり…
Jazzをまったく知らなかった僕が選んだ2枚、

それが
「Waltz for Debby」と、
この「Saxophone Colossus」でした。


いやぁ
我ながら
かなりのGood Job。Thumbs Up。

後になって、
これらがとんでもない名盤だと知ったわけですが、

やはり今でもこの2枚には
特別な思い入れがあります。


と、いうわけで、
「Sonny Rollins / Saxophone Colossus」です。





いやぁ
これまたジャケがイカしてますよねぇ。

レコードのために作られたジャケットはレコードで楽しむ。
これがまたいいんですよ。


タイトルもズバッと「サックス巨人」
まさに。文句なし。

さっそく巨人の咆哮を聴いてみましょう。



いいですねぇ。

咆哮、とは言いましたが
思わず包まれたくなるような深い包容力を感じます。


ロリンズの歌い上げるメロディはとてもキャッチーで
数回聴けば口ずさめるほどです。

朗々と歌っていて迷いがありません。
そこも聴きやすさ分かりやすさのポイントかな、と思います。


この「Saint Thomas」はロリンズの作曲したものですが
3曲目の「Strode Rode」も同じくロリンズ作です。



いやー、明るい。
そして、小難しさをまったく感じません。
この「明るさ」もロリンズの魅力だと思います。

「Jazzは難しい」と思われている原因のひとつが
「小難しい顔してウンチクを語るおっさん」の存在だと思います(失礼


ですが
ロリンズのメロディには
そんなおっさん(失礼)を軽々と吹き飛ばすような豪快さがあります。


ロリンズの明快でおおらかな演奏に理屈はいりません。
ただの音楽なんですから、ただ楽しんだらいいんです。


そんなことを改めて教えてくれるような
力強いアルバムです。